お知らせ
主人も家族も土建に守られた
【埼玉土建本部】
仲間が語る埼玉土建
入間支部 近藤さん
私の主人は、2020年12月に中皮腫を発症し、今年5月15日に亡くなりました。主人がなくなってしまったことは家族にとって大変大きな悲しみですが、この経験を通して、主人も家族も土建に守られたんだと実感しています。
発病してから入退院を繰り返す中で抗がん治療が始まりました。国の高額療養費の制度があっても、医療費は月に10万円~15万円もかかりました。治療に専念するために収入が途絶え、家のローンも抱える中、貯金を崩しての日々でした。しかし後日、埼玉土建国保から1万7500円を超える医療費の払い戻しを受けた時には、本当に埼玉土建に加入していてよかったと思いました。
また、病気の原因がアスベストの暴露によるものとの診断を受け、担当医に労災申請をとのアドバイスをいただいたのですが、埼玉土建に入っていなかったら何をどうしたらいいのか、どこに相談に行ったらいいのか、夫婦で途方に暮れていたと思います。埼玉土建にすぐに相談できたことで、聞き取りや書類のやり取りもしていただき、主人が存命中に労災申請をすることができました。
存命中、主人には「大丈夫だよ」と声をかけてあげていても、お金や病気、家族の将来への不安でいっぱいだったと思います。でも、労災書類の提出、国保からの給付などひとつひとつ実現できていったことで、主人も安心していったに違いありません。最後に、アスベスト裁判の最高裁判決を聞かせてあげられなかったことに悔いが残りますが、こうした話が一人でも多くの職人さんに役に立つのなら、主人もよろこんでいると思います。
組織が大きいからこそ埼玉土建の制度を支えられることができ、運動も前進できるのだと改めて感じています。以前経産省に勤めていた主人の実兄が、「埼玉土建は全国で一番すごい組織だ」と言っていたのを思い出します。私の近所にもまだ加入していない職人さんがいるので、主人の分も今回の経験を語り伝えながら、そうした方に加入を勧めていきたいと思います。