お知らせ
12人が競い合い埼玉土建代表決定―第19回青年技能埼玉土建大会
【埼玉土建本部】
機関紙「埼玉土建」
7月29日、全建総連第28回全国青年技能競技大会の予選会となる、第19回埼玉土建大会を技術研修センターで開催しました。
今大会は初参加者を含め12人の青年大工が3人の埼玉土建代表選手をめざし、技を競い合いました。
各選手は2回の事前講習会を経て、大会に臨みました。中には毎週日曜日に自主練で技術研修センターを訪れる選手もいて、予選会へ向けた意気込みは、並々ならぬものがありました。
午前9時10分、競技開始の合図で六時間の競技がスタート、各選手一斉に原寸図の作図に取り掛かります。速い選手は40分弱で図面を仕上げ講師陣へ提出していきます。作図が終わった選手から続々と材料の加工にはいります。図面の審査を行った審査員からは「毎年着実にみんなうまくなっている。勝敗は加工の精度が握っている」との言葉が。
昼食を挟み、午後も加工作業は進み、各選手ともに削り、墨付け、刻みの作業を着々と進めます。ここでの作業が完成時の精度に大きく影響するため、みんな真剣な表情で作業にあたり二度、三度と仕上がりをチェックしていきます。
残り一時間を切った午後3時ころ、作業の早い選手が組み立て作業に取り掛かり、各選手続々と組み立て、仕上げ作業へ進みます。組み立てを早くすませた選手も、入念に仕上げ作業をおこなっていきます。
午後四時、競技終了と同時に各選手の作品が審査室へ運ばれます。残念ながら時間までに作品が完成しなかった6選手も、4時半の延長終了まで諦めることなく作業を進め、作品を完成させました。
毎年作品の出来の良さに審査が難航することから今年は審査体制を強化し審査が進みます。まさに、予選会が全国大会のレベルに近づいている証拠です。
審査終了後、閉会式が行われ今野技能士会会長から第一位、多比良和矢選手(深谷寄居)、第二位、福島教仁選手(深谷寄居)、第三位、髙橋豊喜選手(越谷)の3人の名前が読み上げられると、技を競い合った仲間からも大きな拍手が送られました。
半数が本戦経験者の激戦の中、見事本戦初出場を勝ち取った髙橋豊喜選手は、大会終了後にそのまま練習用の原寸図作図用紙を受け取り、本戦へ向けて気合十分です。
予選会の一位から三位の3選手は9月16日から神戸国際展示場で行われる本戦で、全国の仲間と技を競い合います。