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お知らせ

3.1ビキニデー

【埼玉土建本部】

機関紙「埼玉土建」

核兵器全面禁止求め 国際政治へ働きかけ強化を

三・一ビキニデー全国集会が、二月二十八日~三月一日の日程で、静岡市・焼津市を会場に開催され、全国各地から千七百人が参加しました(埼玉県全体で二百五人、埼玉土建からは六支部九人が参加)。

今年の三・一ビキニデーは、アメリカ政府がビキニ環礁でおこなった水爆実験による被災から六十年という大きな節目、そして被爆七十年と二〇一五年NPT再検討会議を翌年に控えた重要な年に開かれた集会でした。
往路はバスで移動し、埼玉代表団は車中で埼玉原水協・佐藤事務局長からビキニ環礁での被災状況、また水爆と原爆の違いなどを学習しながら全体会場である「静岡グランシップ」へと向かいました。
一日目の全国集会では、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸事務局次長と日本共産党の緒方靖夫副委員長が来賓として挨拶し、原水爆禁止日本協議会(原水協)の安井事務局長が行動提起をおこないました。提起では核兵器全面禁止条約の交渉の開始を求める国際政治への働きかけの強化が訴えられ、地域ぐるみ・自治体ぐるみの署名へ新たな勢いを作り出すチャンスであること、全労連での三百万署名、署名推進グッズとしてクリアファイル、そして百筆署名チャレンジャーなどの取り組みや新婦人による二百万署名目標など大きな目標をもって取り組まれているとの報告がありました。提起の二番目は、政府に対し「核兵器全面禁止の決断と行動を求める」自治体意見書を三、六月議会を通じて全自治体に広げる行動、三つ目は原水禁世界大会成功へ向けた取り組みが提起されました。
特別報告として、沖縄やんばる統一連(稲嶺市長選挙母体)の吉田代表から名護市長選についてと米軍基地の辺野古への移設の問題点が報告されました(基地反対運動の詳細については分科会で報告されました)。全体会終了後は、八つの分科会に分かれ討論が深められました。
二日目は、第五福竜丸の無線長だった久保山愛吉さんの墓参平和行進とビキニデー集会が行われました。久保山さんの墓地がある光徳院までの墓参行進では、道路や窓から手を振る人がいる一方、現地の若い人の中に「ビキニデー」がわからないという答えも聞かれ、現実を思い知らされる一幕もありました。
第五福竜丸の乗組員だった大石又七さんはマーシャル諸島から、見崎進さんはビデオメッセージ、池田正穂さんは会場でのインタビューと、被災者の方々が、高齢にもかかわらず当時の状況を、声を出して訴えたことに感動しました。海外からの参加者で、フランス在住の平和活動家の美帆シボさんが、フランスの被爆実相について報告した際、途中で涙を流し語れなくなったのが印象的でした。

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