お知らせ
3・9NoNukesDay
【埼玉土建本部】
機関紙「埼玉土建」
「原発ゼロ」実現へ声をあげていこう
三月九日、日比谷野音、国会議事堂周辺で「3・9NoNukesDay 原発ゼロ☆大統一行動」が、首都圏反原発連合(反原連)、原発をなくす全国連絡会、さようなら原発一〇〇〇万人アクションの共同開催で行われ、三万二千人の「原発再稼働ノー」の声で包まれました。埼玉土建からは、百四十六人の仲間が参加しました。
午後一時から始まった日比谷野外音楽堂での集会では、反原連のミサオ・レッドウルフさんが「皆さんとともにさらに大きな声をあげ、多くの人々に福島第一原発事故のことを思い出してもらい、原発ゼロを早く実現するよう訴えていきましょう」と呼びかけました。
集会では、被災地・福島からの訴えが相次ぎました。NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね事務局長の鈴木薫さんは「原発事故によって、暴走する原発という大きな荷物を、子どもたちに背負わせてしまいました。今後、三十年、四十年と事故の収束を担うのは、事故に何のかかわりを持たない子どもたちです。安全をないがしろにし、事故を起こした大人たちの責任は重大です。多くの大人たちが、子どもたちを本気で守るために立ち上がってほしい。それが、被災地で活動する私たちの願いです」と語りました。また、福島原発避難者訴訟原告団団長で、宝鏡寺住職の早川篤雄さんは「私は避難指示解除準備区域になっている福島県楢葉(ならは)町の、六百年を超える歴史ある寺の三十代目住職でした。しかし、寺は私の代で終わりです。原発事故は地域そのものを破壊しつくし、人々のこれまでの人生すべて奪い、現在と先ざきの生きるすべさえ奪いつくしました。原発事故は起こるべくして起きたのに、政府も東電ももうけのために原発を止めようとしません。原発ゼロを必ず実現するために、たたかいつづけます」と、被災地からの叫びと自身の決意を語りました。
この集会には、音楽家の坂本龍一さんがゲストとして参加し「一番困っていても声を上げにくい人たちがたくさんいるので、その人たちに寄り添って、声を届けて、聞いてもらうということをもっとしないといけないんじゃないかと感じます」とスピーチし、原発事故で苦しむ人々に思いを寄せて作った曲を紹介しました。
あふれんばかりの参加者が集まった日比谷野外音楽堂周辺では、会場には入れなかった参加者に対して、会場外のスピーカーで訴えを聞き、拍手や歓声を上げる光景が多く見られました。
集会後は、国会請願デモを行い「原発いらない」「福島にほんとの空を、私たちに本当の事を」「未来に残すな、すべての原発を廃炉に」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げたデモ隊が国会まで歩きました。
午後三時半からは、国会前大抗議行動が行われ、日比谷野外音楽堂で行われた集会や請願デモ、国会大包囲行動の参加者たちが続々と集まり、熱気に包まれました。抗議行動には各党の国会議員も参加し、原発再稼働反対を訴えました。