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埼玉土建の歴史と活動⑰~建設産業民主化、危機打開のたたかい-土建国保・社会保障を守るたたかい

【埼玉土建本部】

つぶやき

不定期で、埼玉土建の歴史と活動(ダイジェスト)を紹介していきます。
皆さんに埼玉土建の事をもっとよく知っていただけると嬉しいです。

【第17回】土建国保・社会保障を守るたたかい

1982年の老人医療の有料化、84年の健康保険改悪の後も、社会保障・医療にたいし激しい攻撃が相次ぎました。93年8月、厚生省国保課長が「10割給付見直し」を、全建総連交渉代表団にむかって発言し、11月には「所得調査をおこない、平成7年には制度の抜本的改革をスタートさせる」と補助金見直しに踏み込んだ発言をしました。
さらに、94年7月、厚生省交渉で、国保課長が「(10割給付の組合は)補助金を半分に削る」「10割はルール違反」とまで発言しました。
補助金削減の攻撃は、兵糧攻めで10割給付を切り崩そうというものでした。
1994年(平成5)7月、政府・厚生省の医療・年金の改悪攻撃を、国民的課題と結合して運動を発展させ埼玉土建国保を守ろうと、「不況打開、まもれ社会保障、ゆるすな消費税増税、建設職人大集会」(別所沼公園)を、1万人の参加で開催しました。このたたかいは情勢に対応したものとして全国の仲間と労働組合を励ましました。集会後、厚生省も、「従来の路線に立って増額に最大限の努力をする」(国保課長、8月)と態度を一変させました。
10月、首都圏3土建・一県連主婦の会による「建設職人のかあちゃん集会」(日比谷野外音楽堂、4540人、埼玉土建1255人)を成功させました。

▼建設首都圏共闘 1994年(平成6)11月、首都圏で活動する発注官庁の組合、受注企業の組合、現場労働者の組合で、建設首都圏共闘(建設関係労組首都圏共闘会議)を結成し、政府と大手資本を包囲するたたかいを強化してきた。
この埼玉連絡会は、2000年(平成12)12月に結成している。
▼埼玉土建国保 当時、埼玉土建国保は、仲間の保険料(約60%)と国などからの補助金( 約38%)で運営されていた。国からの補助金は、定率補助32%、普通調整補助15 %、特別調整補助1.2%。
94年6月の「所得調査」による普通調整補助金のランク見直しもさせませんでした。こうしたたたかいをつうじて、本人無料の土建国保を守り抜くことができました。
また、92年9月から94年6月まで社会保障拡充「国民署名」を取り組み、44万875人分集めています。93年6月、埼玉県社会保障推進協議会を結成し、共同の運動を発展させたことも大きな力となりました。
チョット補足
政管健保が8割給付へ移行(97年)すると、国保組合に対する風当たりがますます強くな
りました。補助金削減と医療費の高騰、老人保健拠出金の増加は保険料の引き上げをやむな
くされ、一方、不況で仲間の収入が大きく落ち込み、土建国保に入りたくても入れない状況
がひろがりました。法人事業所の社会保険強制適用が強化され、組合では96年5月の拡大中
央執行委員会で「健保適用除外・厚生年金加入」促進の方針を確認し、支部説明会、学習会、
社会保険事務所交渉などに取り組みました。
しかし、97年9月、医療保険の改悪によって、社会保険本人負担を1割から2割に引き上
げられ、同時に国保組合の健保適用除外に対しても、定率補助を32%から13.7%に引き下
げ、また10割給付の組合にはペナルティを強化してきました。

 

 

【過去の歴史ダイジェストはこちら】

【第1回】埼玉に自分たちの組合を
【第2回】日雇健保改悪、犠牲適用廃止とのたたかい
【第3回】埼玉土建国保設立、総合共済の発足~9支部 4085人で埼玉土建を結成
【第4回】埼玉土建結成の意義
【第5回】埼玉に根をひろげて発展①
【第6回】埼玉に根をひろげて発展②
【第7回】埼玉に根をひろげて発展③
【第8回】埼玉に根をひろげて発展④
【第9回】埼玉に根をひろげて発展⑤
【第10回】埼玉に根をひろげて発展⑥
【第11回】国民的要求で共同の前進①
【第12回】国民的要求で共同の前進②
【第13回】国民的要求で共同の前進③
【第14回】建設産業民主化、危機打開のたたかい①
【第15回】建設産業民主化、危機打開のたたかい②
【第16回】建設産業民主化、危機打開のたたかい③

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