お知らせ
埼玉土建の歴史と活動⑳~運動領域の拡大、社会的運動の発展―窮状打開の大運動、「建設職人怒りの大集会」
【埼玉土建本部】
つぶやき(学習)
不定期で、埼玉土建の歴史と活動(ダイジェスト)を紹介していきます。
皆さんに埼玉土建の事をもっとよく知っていただけると嬉しいです。
【第20回】窮状打開の大運動、「建設職人怒りの大集会」
不況がさらにひろがるなか、仲間の仕事とくらしは、ますます深刻となり、それは「窮状」と言われるまでに悪化しました。仕事は極端に減少し、1カ月のうち7日程度、なかには全くないという仲間がふえ、賃金低下に歯止めがかからず、厳しい状況におちいりました。また仕事があっても遠い現場が多く、長時間通勤となり、1日の拘束時間は12 ~13時間、朝の自宅出発は5時台という
実態がひろがりました。
こうした中で、「窮状打開にむけた大運動」に取り組みました。2004年(平成16)6月、「建設職人怒りの大集会」(北浦和公園)を埼玉土建史上最大規模の1万2000人で成功させました。小泉内閣の悪政や攻撃をはね返し、痛みもガマンも限界に達した仲間の仕事とくらしを守る「総決起の場(一揆)」、新たなたたかいの「出発点」となる大集会でした。大集会は参加数だけの成功にとどまらず、参加組織の段階から数多くの学習活動に取り組み、自覚的な仲間をたくさんつくりだし、「参加証」「約束手形」など創意工夫され、連日、訪問活動をくり返し、文字どおり全組合員へのよびかけをおこなう中で取り組まれました。
▼窮状打開の運動の中で、「建設業の未来を考えるシンポジウム」(01年9月、埼玉会館)、「まちおこし・まちづくりと地域建設業シンポジウム」(02年8月、浦和商工会議所会館)、「ダンピング問題を考えるシンポジウム」(03年8月、共済会館)を開催している。 |
~チョット補足~ 倒産・不払いの対応に、企業ごとに債権者対策会議をつくり、建設業法や賃金確保法を適用させ、下請労働者保護のたたかいを数々すすめました。大手企業交渉に取り組み、低賃金・低単価の実態を追及し、改善をはかってきました。現場・事業所訪問・立ち入り調査に取り組み、労働安全や不払い解決、建退共などの確認書締結を追求しました。 また窮状打開にむけ、地域経済の再建・活性化、仕事・就労確保の要求をかかげ、自治体にむけた運動を強化しました。「小規模工事登録制度」「住宅リフォーム助成制度」の普及活用をはかり、生活型公共事業の拡充を求めた取り組みをすすめ、建退共では、元請に「貼付実績報告書」の提出を義務づける「埼玉県方式」の普及をはかりました。 事業所支援・経営支援にふみだしたことも特徴です。経営支援講座を連続開催し、シックハウス規制や建設リサイクル法などの講習会を開催、営業支援・共同宣伝チラシ作成、求職・求人情報発行などに取り組みました。 |