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埼玉土建の歴史と活動㉔~運動領域の拡大、社会的運動の発展―強まる憲法改悪の攻撃と憲法大学習運動

【埼玉土建本部】

つぶやき(学習)

不定期で、埼玉土建の歴史と活動(ダイジェスト)を紹介していきます。
皆さんに埼玉土建の事をもっとよく知っていただけると嬉しいです。

【第24回】強まる憲法改悪の攻撃と憲法大学習運動

2004年(平成16)6月、日本の知性と良心を代表する9人の知識人によって、「九条の会」が発足しました。その後、全国各地で、地域や分野の名を冠したさまざまな「九条の会」がつくられ、世論を大きくかえる力になっていきました。
04年7月、全労連は第21回定期大会で、憲法改悪阻止を「日本の戦後史をかけた政治戦」と位置づけ、たたかいをよびかけました。
埼玉土建は05年、憲法を守る課題は「全組合員の第一義的課題」とし、「国民過半数の世論をつくり総反撃」をすすめる運動に取り組みました。独自に「憲法パンフ」をつくり、全組合員に届け、学習と署名を中心に取り組みを推進しました。署名は組合員の10倍目標をかかげ、「ピースチャレンジャー」が多く生まれ、運動をけん引しました。
労働学校で憲法特別講座が設けられ、また大小の憲法学習会、幹部労働講座、全書記局員学習・研修での憲法学習をすすめ、06年に新設された勤労者通信大学「憲法特別コース」を530人が受講しました。

チョット補足
2006年9月、小泉内閣にかわって登場した安倍内閣は、自分の手で改憲を実現すると意気込み、5年以内の改憲を公然と表明しました。06年12月には、憲法と一体となり、戦後の民主主義教育を支えてきた「教育基本法」を改悪、07年5月には「改憲手続法(国民投票法)」を強行成立させました。
しかし、教育基本法改悪における地域での共同のたたかい、憲法会議に結集する労働組合・民主団体のたたかい、9条の会のひろがりなど、全国のたたかいが発展するなか、07年の参院選で自民党・公明党が過半数を大きく割る歴史的惨敗を遂げ、安倍内閣は退陣しました。国民の審判で改憲策動を挫折させたのです。

「数は未来をきりひらく力」

2000年代、激変する情勢のなかで、埼玉土建は仲間の要求実現をめざし、組合として取り組む運動の領域を拡大し、組合業務を拡大・充実させ、組織と運営を発展・強化させてきました。
2001年(平成13)、「第7期中期計画」の「自治体や業界に影響力をあたえ、総合的な運動をすすめる」方針のもと、支部・分会、専門部の再編、班会議開催に取り組み、2004年の「第8期中期計画」で、拡大月間のあり方にも抜本的な検討を加え、年間をつうじた拡大で実増をかちとる方針に転換、また拡大と定着の両面から組織の強化・拡大をはかってきました。2007年の「第9期中期計画」では、分会・班の強化で全員参加型の運動を「ひとつの基本」に、「3つの挑戦」─青年・子育て世代の結集、事業所対策・事業主の結集、資本従事者の結集で活動家づくりをすすめてきました。このなかで「シニア友の会」が本・支部に結成されました。
しかし不況が深刻化したうえ、悪政が連続する嵐のような情勢は、組織建設に大きな影響をおよぼし、2001年3月の8万7672人から、2010年3月には7万9424人へ組織の減少をもたらしました。
埼玉土建は、「数は未来をきりひらく力」を合言葉に、「生きるため、変えるため」組合へ団結と結集をよびかけ、産業民主化・働くルールの確立、土建国保・どけん共済会の発展強化、憲法を守り政治を変えるたたかいに全県一丸となって奮闘しました。

 

【第1回】埼玉に自分たちの組合を
【第2回】日雇健保改悪、犠牲適用廃止とのたたかい
【第3回】埼玉土建国保設立、総合共済の発足~9支部 4085人で埼玉土建を結成
【第4回】埼玉土建結成の意義
【第5回】埼玉に根をひろげて発展①
【第6回】埼玉に根をひろげて発展②
【第7回】埼玉に根をひろげて発展③
【第8回】埼玉に根をひろげて発展④
【第9回】埼玉に根をひろげて発展⑤
【第10回】埼玉に根をひろげて発展⑥
【第11回】国民的要求で共同の前進①
【第12回】国民的要求で共同の前進②
【第13回】国民的要求で共同の前進③
【第14回】建設産業民主化、危機打開のたたかい①
【第15回】建設産業民主化、危機打開のたたかい②
【第16回】建設産業民主化、危機打開のたたかい③
【第17回】建設産業民主化、危機打開のたたかい④
【第18回】建設産業民主化、危機打開のたたかい⑤
【第19回】運動領域の拡大、社会的運動の発展①
【第20回】運動領域の拡大、社会的運動の発展②
【第21回】運動領域の拡大、社会的運動の発展③
【第22回】運動領域の拡大、社会的運動の発展④
【第23回】運動領域の拡大、社会的運動の発展⑤

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